CIO LoungeMAGAZINE_2022autumn
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分科会で具体的な課題を議論し経営に活かせる情報として研ぎ澄ますでも私たちは、ユーザー企業とITベンダーの間に立つ中立な立場です。しかも無償でアドバイスさせていただいていますので、「ここまでせんでええんちゃう?」といった意見もはっきり言えますし、より安価な代案や適切なITベンダーを忖度抜きで紹介することもできるわけです。加藤 すし、小林さんはSE経験もありつつIT畑一筋なわけじゃないですか。私はといえば、20数年間経理をやっていて、そこからITに入りました。CIOLoungeに参加されている方々は、皆さん様々な背景をお持ちなので、本当に勉強になることが多いです。小林 ら商品や機能の説明が多くて、結局それを使用すれば、どのような課題が解決するのかがわかりにくい場合が少なくありません。しかも、それを複数のベンダーさんがそれぞれの立場で言われる。企業内にITに精通したスタッフがいなければ導入そのものがハードルになってしまいます。私たちが持つ知見によって、そのハードルを下げることができるんじゃないかな、と思います。 矢島 援」「情報セキュリティ」「非基幹DX」「SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)」の4つのテーマで分科会を設けて議論を交わしています。矢島さんは色々な企業でCIOを経験されていまIT導入といっても、ベンダー企業の場合は、最初かCIOLoungeでは、「中小企業経営基盤支私は、これまで3社でITの責任者を務めてきましたが、長年解決できなかった課題がいくつもあります。そうした経験から、多くの企業が抱える課題解決に少しでも役立てるよう分科会で取り上げているのです。小林 らこそ、議論する意義があります。しかも多種多様な業界の人材が集まっているわけですから、課題の解決の糸口も複数の視点から探ることができます。矢島 もITベンダー企業の提案するままに機能やシステムを上乗せしていくと、本当に際限がありません。それこそ「お金を守るために大きな金庫を作ったのに、金庫が完成する頃には中に入れるお金がない……」みたいな事態になりかねないわけです(笑)。だからこそ、何の観点で、どこにお金をかけるべきなのか、しっかりと検討すべきなのです。加藤 まっていないまま、危険性だけを煽ってしまっていることもよくありますね。そもそも守るべき「情報資産」とは何なのか、どう整理していくべきなのか、そういった非常に大きなテーマについても分科会で議論しています。話し合った内容が、各社の経営の参考になれば何よりです。矢島 て様々なリソースを適切なタイミングで活用するにはどうすればいいのか、ということですね。いまだに解決できていないテーマが多々ある中で、皆さんの知見を持ち寄って整理していくことで、次につながるアウトプットが出来上がるんじゃないかと考えています。どれもすぐに結論が出るようなテーマではないかそうです。たとえば情報セキュリティひとつとって情報セキュリティに関しては、何を守るべきか定経営視点から本当に必要な情報は何なのか、そし6Thoughts on the bridge to pass on to the future.

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