CIO LoungeMAGAZINE_2025autumn
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◇ITは単なる効率化ツールにとどまらず、企業の組織構造や事業モデル、さらには価値創造プロセス自体を変革する「トランスフォーメーション」の核心である。◇企業が持続的に成長し、競争力を維持するためには、ITの戦略的活用が不可欠であり、既存事業の深化に加え、新たな価値創造に向け積極的に活用する必要がある。◇DXの成否は、IT部門のみならず、経営者自身の変革への強い意思とリーダーシップに左右される。◇経営層がITデジタルに対し、自らリテラシーを高める努力を惜しまず関与することが必要である。特に生成AIの活用は経営者が先頭に立つべき課題である。◇日本におけるIT技術者、特に企業に所属するSEは圧倒的に不足しており、海外への人材流出も続いている。◇企業としてITリテラシー向上を図り、現場が中心となりIT/DXに取り組む文化の醸成が不可欠である。◇人材育成については業界としてトップクラスの人材を育てるという視点も重要である。◇データに基づく現状分析と意思決定が事業の成功に不可欠であり、AI等の最新技術を活用することで、より精度の高い業務遂行が可能となる。◇顧客や現場の具体的な課題を理解し、顧客や現場視点に立ち、それらをITで解決していく姿勢が重要である。◇単なるITの導入ではなく、業務プロセスの見直しや現場のモチベーション向上と連携することで、より実効性の高い変革が実現できる。◇経営者は様々な困難に対し、失敗や逆境をマイナス◇DX推進は経営層・事業部門・IT部門が三位一体と◇異なるバックグラウンドを持つメンバー間のコミュニケーションは新たな発想を生み出す上で極めて重要である。◇企業の活動は、利益の追求のみならず、社会貢献や◇マネジメントにおいて人間関係や信頼構築が非常に◇ITや通信の障害が社会や経済に与える影響が甚以上のテーマから、CIOや情報システム責任者が、大きく変化する経営環境にあって、リーダーシップを発揮し、企業の成長に貢献するための具体的な学びを7つのポイントに整理しました。◇IT部門は単なるシステム管理者や運用者ではなく、い手としての意識を持つことが必要である。◇DX戦略は、単にデジタルツールの導入にとどまらず、と捉えず、新たな価値創造や成長の機会と位置付け、変革に繋げていく発想が重要である。なり、共通の目標のもと緊密なコミュニケーションを図ることが不可欠である。環境負荷低減(ESG)といった視点を持つことが極めて重要になってきている。重要であり、リーダーには部下の異なる意見も受け入れる勇気と自信、そして失敗に対し責任を取る覚悟が求められる。大であることから、セキュリティ対策は事業継続と企業価値向上にとって不可欠な課題である。企業のビジネスモデルや事業戦略自体を変革する担事業戦略と密接に連携した組織文化や業務プロセス全体を変革するビジョンを描くことから始める。◇ESGや社会貢献といったより広い視点に立ち、積極的にITの価値を経営に提示していくことが必要である。◇IT人材の不足は喫緊の課題であり、社内における育成プログラムの強化と外部からの採用にとどまらず、全社員のITリテラシー向上に戦略的に取り組む必要がある。◇現場が自発的にIT活用や改善提案を行えるような心理的安全性が確保された前向きな組織風土を醸成する必要がある。◇業界全体のIT人材育成に貢献する視点を持つことで長期的な観点に立った企業競争力向上につながる可能性が高い。◇曖昧な感覚ではなく、データに基づいた意思決定を社内に浸透させるための仕組みづくりと文化の醸成を進める。◇生成AIは強力なツールであり、経営者が先頭に立って企業改革に活用する時代である。◇CIOはAIの適用業務や効果、リスクを整理し、自社に最適な活用方法を模索するアプローチを主導する。◇サイバーセキュリティは、IT部門だけの問題ではなく、企業の最重要課題として位置づけ、経営層が主導して対策を進める必要がある。◇サプライチェーン全体のリスクを考慮し、取引先である中小企業のセキュリティレベル向上に積極的に働きかける必要がある。◇経営層や事業部門におけるIT/DXに関する密接なコミュニケーションを図り、スムーズなプロジェク⑦「三位一体」の高度な連携とコミュニケーション⑧社会貢献とESG経営の視点⑨リーダーシップの質と信頼関係の重要性⑩サイバーセキュリティ対策の重要性CIO、情報システム責任者に役立つ7つのポイント①戦略策定とビジネス変革のリーダーとしての意識を持つ②IT人材の育成と組織能力向上への注力③データドリブン経営の推進と戦略的なAI活用④強固なセキュリティ体制とリスクマネジメント⑤関連部門・外部との連携とコミュニケーション  理事長対談から見えてくる主要テーマ①DX/ITの重要性と変革の必要性②経営層のコミットメントと意識改革③IT人材の育成と確保④データ活用の重要性とデータに基づく意思決定⑤顧客・現場視点での課題解決⑥逆境を成長の機会と捉える発想    ■モダナイゼーション向け可視化ツール 業務ルールの可視化(COBOL) ドキュメント作成の自動化 不要プログラムの洗出し システム可視化特集Ⅱ15

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