CIO LoungeMAGAZINE_2025autumn
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(Why, What ,How)前回は手引き書作成の背景・対象読者・人財育成範囲を説明し、今後の活動方針を示しました。今回は、現在進行中の手引き書の内容について報告します。1.手引き書の使い方本書はA4サイズ・約40〜50ページの予定で、読者の負担を軽減するために「概要(アジェンダ中心)」と「ています。興味のある部分だけを選んで読ん詳細解説」の二部構成を予定しでいただけるように工夫するのが狙いです。2.アジェンダ(案)・・作成中、左記参照3.アジェンダ各項目の狙い《はじめに》DXに関わる日本企業の厳しい現状とそれを乗り越えるためには、DX人財の育成が最重要であると考えます。Ⅰ.手引き作成の目的従来のIT技術者ではなく、現場でDXを推進・実践できるDX人財の育成を目指します。そのために、「IT人材」「デジタル人材」「DX人材」の人材定義や必要なスキルや職種例を明確にし、「DX人材」の位置づけを明確にします。Ⅱ.DXの基礎知識DXは人によって捉え方が異なるため、まずは基本を正しく理解することが重要です。手引き書を読む前に、①〜⑧を通しで読むことでDXの本質への理解が深めます。Ⅲ.DXの目的/対象範囲/ロードマップ「Ⅱ.DXの基礎知識」と一部重複する部分はありますが、DXの目的と「CIOLounge版DX推進フレームワーク」から抜粋した対象範囲とどのような流れでDXを推進するかというロードマップを明確にします。Ⅳ.DX人財育成方針DX人財育成においては、まず「DX推進風土の醸成」が最重要であり、制度や仕組みだけでは持続的な進化は望めません。本手引き書の具体的内容になりますが、まずは、人財モデル➡教育体系➡スケジュール➡予算計上といった人財育成ロードマップ作成方法を明確にします。次に、社長/役員➡事業責任者➡DX推進人財➡全社員の流れで階層別育成プラン作成方法を明確にし、全社的なDX推進体制を整えます。Ⅴ.DX推進パターン別人財育成戦略DX推進は経営トップが推進することが重要と考えますが、それでも様々なパターンがあります。自社の状況がA〜Eのどれに該当するかを認識した上で内容を確認します。Ⅵ.DX人財育成においてやってはいけなこと故野村克也監督の「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉にならいDX推進において失敗を避けるためには、組織運営と人財育成の両面から「やってはいけないこと(べからず集)」を明確にすることが重要です。これにより、DXの成功確率を高めることが期待されます。Ⅶ.DX人財育成 現在、メーカー6社、サービス1社からヒアリングの承認を得ており、社名の記載は出来ませんが具体的事例を記載する予定。現在、分科会の実務担当で手引き書の細部を作成しており、9月中に事例のヒアリングを実施し、その原案を分科会で検討して年内に完成を目指します。また、ワークショップを実施して参加された方々にご意見をいただければと考えています。   Ⅰ 「DX人財育成手引き書」作成の 経過報告Ⅱ今後の予定Subcommittee参考事例DX人財育成分科会「DX人財育成手引き書」作成中「DX人財育成手引き書」アジェンダ(案)《はじめに》Ⅰ.手引き作成の目的①ITからDXへ−人材の定義と役割Ⅱ.DXの基礎知識①DXとは何か−本質は「ビジネス変革 × デジタル」②なぜ今DXが必要なのか−日本企業の競争力低下③DXは経営課題である−IT部門任せでは進まない④DXの進め方−「Why」「What」「How」で考える⑤DXの前提条件−いきなり変革はできない⑥DXの障壁と突破口−投資と人材の壁をどう越えるか⑦DX人財の育成−社内に眠る可能性を掘り起こす⑧経営者が今すぐ取り組むべきことⅢ.DXの目的/対象範囲/ロードマップ (Why, What ,How)①目的②DXの対象範囲(※「CIO Lounge版DXフレームワーク」より抜粋)③DX実現のロードマップⅣ.DX人財育成方針①人財育成ロードマップの作成【1】人財モデル作成(DSSをベースに自社向けに調整)【2】教育体系の構築(役割別・レベル別)【3】スケジュール・優先順位の設定【4】予算計上のポイント②階層別育成プラン作成【1】社長/役員向けDX人財育成方針・施策【2】事業責任者向けDX人財育成方針・施策【3】DX推進人財向け育成方針・施策【4】全ビジネスパーソン向けDX育成方針・施策③DX推進風土醸成Ⅴ.DX推進パターン別人財育成戦略A)社長/役員が共にDX推進積極派 B)社長は推進積極派。役員は追随型C)社長がDX推進積極派ではない。役員は推進積極派D)社長/役員共にDX推進積極派ではない。DX推進担当役員が 孤軍奮闘E)社長/役員DX推進状況に関わらないⅥ.DX人財育成においてやってはいけないこと①組織運営面②人財育成運用面Ⅶ.DX人財育成 参考事例①メーカーA社 ②メーカーB社 ③メーカーC社 ④メーカーD社⑤サービスE社 ⑥メーカーF社 ⑦メーカーG社Ⅷ.最後に分科会報告19

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