CIO LoungeMAGAZINE_2025autumn
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as 2025年は終戦から80年の節目の年でした。戦後の焼け野原から日本は半世紀かけて素晴らしい国に発展しました。多くの優秀な学生が欧米に留学し、経営手法を学んでまいりました。経営者育成/管理者育成等を日本の経営に浸透させ、経営品質や商品品質などもデミング、ジュラン、サラソンといった学者から学び、素晴らしい日本企業を生み出し、1980年代には世界で「大国を作り上げました。経済や経営だけではなく、スポーツにおいても、小さくひ弱な身体のJAPANNo1」とまで言われる経済日本人が世界では通用しないと言われてきましたが、それらを先輩方が先陣を切って今のスポーツ大国日本を築いてきていただいた事に心より感謝したいと思います。残念ながら今年は日本の野球界のレジェンド長嶋茂雄氏、サッカー界のレジェンド釜本邦茂氏が他界されました。私が最も尊敬する経営者の松下幸之助氏の言葉に「前例がないからできないのではない。やらないから前例がないのだ。」と言う教えがあります。残念ながら今の日本の企業や政治においてチャレンジしようとする志が弱く、平均的でミスのない環境を社会全体が作るような風潮になってきていると感じているのは私だけでしょうか。均一的な働き方改革を展開し、出る杭はSNSなどによる批判や中傷で打たれ、自国中心、自治体中心、自社中心、自分中心的な考え方が多くの支持を集めているように感じます。戦後日本経済を強化してこられた方々は「産業報国」「公明正大」「和親一致」「力闘向上」「礼節謙譲」「順応同化」「感謝報恩」等、社会の為に力をあわせ、一生懸命努力し、礼儀を弁え、社会と共に生き、そして周りに感謝しよう!と言う精神を強く持っていたからこそ強い企業が多く出てきたと思います。今は中国や台湾の若者が30年位前からアメリカでITや電子技術を学び、世界最高のIT立国になってきました。彼らは正に今新しい技術をベースに社会発展に向け力をあわせ、集結して新しい世界を築いていこうとしていると思います。 先日、日本のIT業界を「営業」の立場で牽引してこられた素晴らしいレジェンドの方3名とディスカッションを行いました。今回の特集で掲載しておりますので、是非ご覧ください。昔のやり方は「古い」と言われる方もおられます。しかし「本質」や「真髄」は同じであると強く感じています。勿論方法として、そして手段として変えなければならない事は多々あります。つまり「不易と流行」を一人ひとりがしっかりと理解し、次の素晴らしい時代を作って行きましょう。理事長矢島孝應皆様こんにちは!CIOLounge理事長の矢島孝應です。 . 2  

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