CIO Lounge Magazine_2025summer
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「社内に情報システムの担当者が少ない。誰に相談したらいいのか、何から手をつけていいのかも分からない」。売上高500億円規模の製造販売会社からの相談事例です。相談者は2年前に転職し、情報システムをご担当。入社当時は管理本部の一担当でしたが、昨年に情報システム組織として独立、現在は外部委託要員を含め約15人の陣容で情報システム業務を担当しています。現在は来秋の本稼働を目指して国内外の複数拠点に生産管理パッケージの導入を進めています。 【ご相談のきっかけ】転職の挨拶を兼ねて、前職で仕事のつながりがあった矢島理事長に連絡したところ、CIOLoungeの存在を知り相談が始まりました。【パッケージ連携のご相談】導入済みの会計パッケージに加えて、前述の生産管理パッケージの導入を進めていたところ、ベンダーから「生産管理パッケージで発生した仕入・売上データについて、会計パッケージでは、明細ではなく日々の仕訳データでしか連携できない」との説明を受けました。会社としては会計パッケージのある仕訳データからさかのぼって、生産管理パッケージの売上・仕入の伝票明細を確認したい◆全社の経理・財務データを管理するうえで、会計パッケージでも債権・債務明細の管理が必要という意向がありました。また、「ベンダーの言われるままになっていないか」との懸念もあり、CIOLoungeに「会計パッケージでは、生産管理パッケージと連携して債権・債務管理を実現するために明細単位でのデータ取込みは本当に無理なのか見極めてほしい」との相談がありました。CIOLoungeでは理事を中心に各自のコネクションを通して複数のベンダーから情報収集し、パッケージの仕様の確認とともに解決策を探り、メールやオンライン会議などで進捗状況を伝えてきました。現時点では問題解決には至っていませんが、相談者からは「幅広いITの知見を持った方のアドバイスをいただき、様々な角度から意見をいただくことで、課題解決へ向けて前進することが出来ました。また、ベンダーとの交渉において、どの様に対応すべきか、どうすれば問題解決につながるかのヒントも得られました。CIOLoungeに相談することで、ユーザ側の立ち位置で同じような課題をどう解決したのかなど、過去の経験もお話しいただき非常に参考となりましたとの声をいただきました。【全社IT化推進のご相談】また「全社ITプロジェクトの進め方」についても相談がありました。経営者から全社のIT化を指示されたが、IT部門として具体的に何から手を付ければいいかわからないとのことでした。矢島理事長が会社を訪問の上、「まずは経営陣が何をしてほしいか意図を確認し、意識合わせをすることが重要。システム化することでITを導入する部署にどのようなメリットがあるのかを整理して伝えることも必要」などのアドバイスをさせていただきました。要請があれば「経営とシステム」などの考え方について、経営者と面談し説明する用意があることも伝えました。これを契機に相談者は、CIOLoungeセミナーや分科会にも積極的に参加されています。【相談者からのメッセージ】こうした活動を通して相談者からは以下のような言葉をいただきました。◆ベンダーやコンサルタントは当然ですが自分たちのビジネスにつなげようとしがちです。CIOLoungeはIT経験豊富なメンバーがユーザ側の視点に立って、悩み相談や方向性の確認の「壁打ち相手」になってくれました。◆CIOLoungeのセミナーや分科会は内容も充実しており、その場で知り合った他社の方から貴重な情報を提供いただいたり、セミナー後の懇親会でも仕事の悩みを打ち明けたり、ヒントをいただくこともあります。CIOLoungeは、存在がまだまだ知られていない面もあるので大いにアピールをして多くの企業に参加してもらえれば、もっともっとCIOLoungeを活用される企業が増え、CIOLoungeを中心とした企業の輪も広がり、IT業界の活性化に繋がるのではないでしょうか。CIOLoungeでは、情報部門の責任者を経験した現役やOBが適切なアドバイスを無償で提供しています。悩みを打ち明ける場として、こんな風に思っているがどうすれば実現できるのかといった相談の場として気軽に活用していただければと考えています。Case study ◆ 相談事例の紹介CIOLoungeではユーザー企業様のIT・DXに関するご相談を幅広く承っています中堅製造業様からのご相談事例(パッケージの導入など)各種報告23

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