CIO Lounge Magazine_2026winter
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【9】 未来のSCMと人づくり−「つなぐ人」をどう育てるか−「らしさ」を軸に、つなぎ、選び、やり切る られますか。松本氏 の分野を狙うのは非現実的です。自社の強みを発揮できる領域に集中すべきです。そして、これからの課題は「人」です。採用が難しくなり、現場の担い手が減る中では、誰がやっても同じ品質で動くプロセスが必要です。そのうえで、人にしかできない部分―例えば微細な調整や設計思想の継承―をどう残すか。マクドナルドのような標準化が必要な部分と、職人が魂を込める部分。その両方を持つ企業が、これから生き残ると思います。矢島 効率化と文化の両立。どちらを切り捨てるのではなく、両輪で回すことが大事だと改めて感じます。松本氏 し、経営層と現場の対話を増やすことが必要だと思います。SCMの本質は「情報の連鎖」ではなく、「意志の連鎖」です。経営方針が現場に落ち、現場の知恵が経営に戻る。そうした往復がないと、システムも生きません。矢島 中で、まさに「つなぐ人」をどう増やすかを議論しています。データを扱う人だけでなく、対話を設計できる人が求められています。松本氏 が意志を持って動かなければ進みません。だから私は、ど長期的にはまだまだ伸びます。ただし、すべてその発想は、日本の中小製造業にも通じますね。今後は、プロセスやデータのオーナーを明確におっしゃる通りですね。私たちも分科会活動のはい。最後は人です。SCM改革もDXも、人んなプロジェクトでも「顔の見える関係をつくれ」と言い続けてきました。結びに矢島 本日の対談で改めて印象に残ったのは、松本さんが常に「人と現場」を出発点にされているということです。お話の中で浮かび上がった要点を三つ挙げますと①企業の〝らしさ〟を定義し、守る勇気を持つこと。②SCMを単なるシステムではなく、組織の意思決定基盤としてつなぐこと。③市場と技術を読み切り、人を育て続けること。松本氏 ありがとうございます。私はそれに加えて、「越境できる人」を育てることが大切だと思います。組織の枠を超えて動ける人材こそが、変化の時代に強い。ロームで学んだことはすべての企業に共有すると思います。矢島 本当に深いお話でした。松本さん、ありがとうございました。松本氏 こちらこそ、ありがとうございました。現場の知恵を大切にしながら、次の世代に「考える経営」を伝えていきたいと思います。対談を終えて(矢島)松本氏の言葉には、経営と現場をつなぐリアルがある。FittoStandardの誘惑に抗いながら、何を守り、何を変えるかを見極める。その姿勢こそ、これからの企業が学ぶべき真髄がある。SCMはシステムではなく、組織の思考のつながりである。技術を理解し、現場を尊重し、五感で判断する経営―そこに、これからの日本企業の生きる道がある。12Isao Matsumoto Takao Yajima

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