2024年8月2日開催 現場主体DX分科会イベント
【現場主体デジタル化の推進について】
当分科会による第1回ワークショップを8月2日(金)に開催いたしました。 参加者は、正会員・ユーザ企業様12社16名、サポート会員様7社11名、主催者CIO LOUNGEメンバー15名の総計42名でした。
ワークショップのテーマは、ローコードやノーコード、RPA導入が進み、さらに、市民開発や部門主体のデジタル化が現場で行われる現状の中で「現場主体デジタル化の推進について」としました。
また、参加者の多くがIT部門に所属していることから
1.どのように現場開発を盛り上げるのか?
2.現場開発におけるスキルセット、育成をどのようにサポートするか?
3.ガバナンスを利かせるのか?
4.開発の属人化・野良化をどのように防ぐか?
5.インフラの準備(サーバー・ネットワーク・セキュリティ・クラウド)は準備すべきか?
6.市民開発・部門開発(ベンダー発注で開発)をどのように運用・管理するのか?
などをIT管理側の視点で話し合いました。
パネルディスカッション
ワークショップに先立って、当分科会メンバー3名と正会員1名参加によるパネルディスカッションを開催しました。司会進行は当分科会担当理事が努め、上記1~6のテーマについて、各社が今までどのような管理体制で運用してきたかを話し合っていただきました。パネラーからはCIOの立場からフランクな意見が述べられました。
内容は、現場主体開発の対策を取りつつも、手放しで応援するのではなく、開発後の運用について、特にシステムが野良になっても影響が最小限で収まるように開発スコープを絞るなど、かなり強めのガバナンスを利かせて運用しているという意見が多く見受けられました。
グループディスカッション
その後、参加いただいた、正会員・ユーザ企業様16名を4つのグループに分け、サポート企業様とファシリテーターを1名づつ各グループに加えた計6名の編成で90分間のグループディスカッションを行い、熱心に議論をいただきました。
ワークショップ参加各社は、まだ現場開発の推進を手探りで行っているところが多く、運用は「推進派」「見守り派」「見離し派」の3つに大別され、3つのうち1つに絞るのではなく、業務の重要性を考慮し、その組み合わせで運用しているところが多かったようです。
終わりに
今回のワークショップで各社の現場開発に対する運用はまだまだ確立されておらず、迷いながらの運用であることが判りました。
今後は現場開発に対するIT部門としての支援やガバナンスなどの方向性、フレームワークについて議論を深めていきます。