製造業におけるSCMをパターン化し、「需給管理の最適化」のための現実解を追求します

経営の狙いに応じたSCMを構築するためにこの分科会を発足

SCM分科会
上段 左から河村・提箸・尾内、下段 左から石野・本田(リーダー)・藤城

SCMとは『原材料調達から顧客への提供に至るまでの製品供給に関わる全ての活動において〈顧客満足の最大化〉と〈コストの最小化〉を目的として、企業内及び企業間にわたる全プロセスを〈全体最適〉の観点から再構築すること』と定義されています。

ここで難しいのは〈全体最適〉という観点で、如何に「価値観を共有する」ことだと考えています。言い換えれば、何を第一義として、SCMをデザインしていくのか、幹部全員の共通理解が必要です。

  • ●売上増なら、売り損じをなくし、お客様の要望をできる限り受けるデザイン
  • ●利益率向上なら、徹底的に付加価値が高く、営業利益率の高い商品やビジネスを優先したデザイン
  • ●キャッシュフローの良化なら、無駄な部材、工程在庫、商品在庫をなくし、支払いは遅めて回収は早くするデザイン

というように、それぞれの狙いに応じたSCMを構築しないといけないはずです。SCMは経営そのものです。

このような課題認識の下、CIO Loungeの理事のみなさんの強い思いを具現化するためにこの分科会が発足しました。

SCM推進の経営効果は?
SCM推進の経営効果は? 相反することに優先順位をつけることが重要!(出典:CIO Lounge作成)

現場で本当に役にたつ「現実解」を提供することを目指して活動中

【狙い】

経営データのインテリジェンス向上を目指して、「需給管理の最適化」を中心に、販売増、利益増、CF良化等を達成する「現実解」を議論し、ノウハウとしてとりまとめる

【検討のポイント】

  • ■経営トップのニーズを如何に分析し、どんな経営情報システムをつくるか
  • ■どんなデータを、どう集めて、どう分析するか
  • ■売上拡大、利益拡大、キャッシュフロー改善のどこに焦点を当てるか
  • ■如何に組織化して関係部署の連携を高めるか
  • ■ビジネスモデル別に検討(受注生産、見込み生産、季節変動性など)

この分科会においては、メンバーの衆知を結集して、現場で本当に役に立つ現実解を求めていきます。

最終的なアウトプットはノウハウの纏めと、事業環境に即したSCMのパターン化

コンシューマー商品、B2Bビジネス、製薬、衣料、住宅、化学等の幅広い業界で活動頂いているメンバーのもとで、検討会を実施し、まず「適正在庫」、「KPIの考え方」、「販売見込精度向上」等のSCM基本要件を議論すると共に、重視する経営方針に応じたSCMのパターン化の叩き台を作成しました。今後、この叩き台をブラッシュアップすると共に、業種業界、業態、商材の違いをどう考慮していくのかについても検討していきます。

最終的には、こういう重点施策に対しては、どういう事に気をつけなくてはいけない、どういう事をやった方が良い、といった提示まで踏み込んでいきたいと考えています。

売上げか、利益か、キャッシュフローか? 経営の狙いに応じたパターン化の一例
売上げか、利益か、キャッシュフローか? 経営の狙いに応じたパターン化の一例(出典:CIO Lounge作成)

分科会活動実績紹介

2023年11月28日開催 SCM分科会イベント 【SCMワークショップ】

分科会主催による第2回SCMワークショップを11月28日(火)に開催致しました。参加者は、正会員13名、サポート会員13名、主催者CIOLounge20名の総計46名でした。 前回に続いて、今回も分科会の今までの検討内容をご紹介した後に、事前アンケートから抽出したSCM関連の課題をテーマにして、少人数のテーブルで議論…

カテゴリー
分科会活動SCM分科会
続きを読む
2023年6月7日開催 SCM分科会イベント
【SCMワークショップ】

分科会主催による第1回SCMワークショップを6月7日(水)に開催致しました。参加者は、正会員10名、サポート会員19名、主催者CIOLounge19名の総計48名でした。 今回は分科会の今までの検討内容をご紹介した後に、事前アンケートから抽出したSCM関連の課題をテーマにして、少人数のテーブルで議論してもらう、という…

カテゴリー
分科会活動SCM分科会
続きを読む