2025年6月27日開催 SCM分科会イベント【なぜ、SCM/DXの取り組みがうまくいかないのか】
当分科会主催による4回目のSCMワークショップを6月27日(金)に開催いたしました。参加者は、正会員10名、サポート会員24名、主催者CIOLoung15名の合計49名でした。
今回は以前から要望のあったサポート会員を中心とした議論を展開するという初めての試みにチャレンジしました。 また、テーマは「なぜ、SCM/DXの取り組みがうまくいかないのか」として、その内容について、少人数のテーブルで議論して頂き、その結果を共有するという形式で実施しました。

SCM分科会活動報告
今回のワークショップでは、初めての参加者が76%もあることから、これまでのSCM分科会の活動内容や成果を改めてご紹介すると共に、今後の活動方針についてご紹介しました。
また、事前に実施したアンケートの結果をご紹介し、参加者の動機と課題、ユーザーからの期待等を説明しました。
ディスカッションの進め方
EYストラテジーアンドコンサルティング社の横田さんから、このワークショップが多様な立場のベンダーが率直に意見を交換する貴重な場であることを強調していただいた上で、その目的として、SCMやDXに関する課題とその原因を共有・分析し、改善の気づきを持ち帰ることであるとご説明いただきました。
更に、議論の進め方として4つのフレームワーク(業務改革DX、従来型開発、パッケージ導入、組織間の対立)から選び、後にチームごとに模造紙で成果を発表する形式を取ることをご紹介いただきました。

ディスカッションの纏め
今回のワークショップは付箋を使った形式も奏功し、これまでで最も活発な議論が行われ、参加者の率直な声が皆さんの大きな気づきとなったと感じています。議論を通じて、企業規模により異なる課題(大企業:意思決定の遅さ/中小企業:人材・ノウハウ不足)があることも明らかになりました。
4つのグループを通じて共通する課題は以下の3点だと思います。
1.トップマネジメントのイニシアチブ
2.SCMを理解したリーダーの不在
3.標準化の進め方と範囲が不明確 上記課題は一朝一夕に解決するものではなく、コミュニケーションを通じた地道な努力を継続する事によってのみ解決できると考えています。


参加者の声
SCM分科会として、サポート会員中心の議論を展開するという初めての試みでしたが、当日のアンケートでは、下記のようなコメントを頂きました。
〇様々なメンバーと視点でディスカッションができ、学びにも繋がりました。
〇サポート企業主体のワークショップでありながらも、正直に本音ベースで理想論抜きで議論がされていたのはある意味新鮮な内容でした。
〇自分と同じような経験を積んできた方々と討議が出来て、課題認識が共有できたことは有意義だった。
次回は同じテーマで、正会員・ユーザー企業中心の議論をしたいと考えております。
(執筆:SCM分科会メンバー)
