古い基幹システム刷新についてのご相談
中堅製造業様からの古い基幹システムの刷新をどの様に進めたらよいか?の悩みについてご相談をいただきました。
具体的には、メインフレームコンピュータによる自社開発の基幹システムを運用しているがハードウェア更新に相応のコストが掛かり、仕様書も揃いきれておらず、システムを把握している要員も高齢化して、いわゆるレガシーシステムの陳腐化現象の状況であり、今後を考えると更新維持路線ではなく、ERP導入による基幹システムの再構築を行う路線にしていきたいが、情報システム部門の発案であり、経営承認、現場部門の理解形成について難航が予想されどのように進めて行けば良いか?という内容でした。
この様なケースは事業部門側が刷新を求めておらず情報システムの管理、運用の観点の企画となるためROIが作りきれず経営理解が得られない状況です。
高額な投資となり事業部門にも影響するため、経営層の理解無くして前には進まないので以下のご助言を数度にわたり実施しました。
- ①情報システム担当役員に対して理解と合意形成が必須
経営課題を解決するため業務プロセス見直しを行う必要性の理解を深めるアクションを取る - ②経営トップ、事業関連の経営層に対して同様の理解を深めて了承を得るアクションを粘り強く実施していく
色々とご苦労されましたが、経営層、事業部門の了承を取られて、基幹システム再構築のプロジェクトを発足されました。
現在は、稼働に向けてプロジェクト進行されており、定期的に我々にも進捗の報告をいただき適宜ご助言を行っております。