CIO Loungeメンバーが、企業のITリーダーに向けて「経営とITの架け橋」となる知見・助言をリレーコラム形式で発信しています。
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ITの活用やデジタル化はなぜ必要か 私は製造、金融、そして現在の不動産と、まったく異なる業界で仕事をしてきました。最初に所属した大手電機メーカーでは、ほぼ社内SEとして仕事をし、次の金融機関ではユーザー部門でした。システム部門は勘…
デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が広く浸透して数年が経ちました。「もう聞き飽きた」という方もいると思いますが、しかし、今なお多くの企業がDXの取り組みに苦労しているのが現実ではないでしょうか。私自身、「何から手を…
筆者が勤務する会社は数年前にDX推進組織を立ち上げ、業務の見直しやシステム最適化に取り組んできました。しかし、なかなかうまく進みません。他社で同様の取り組みをしている方々と情報交換する中で、多くが共通の課題を抱えていることが見えて…
2022年11月に、“ChatGPTなるもの”が全世界に広がって2年以上が経過しました。突如出現したこの“異様なもの”が何かを理解しようとしている間に、気がつけばRAG(Retrieval-Augmented Generation…
ChatGPTが一般に公開されて、1年半が経過しました。聞くところによると、生成AIは「史上最速で人間社会の文化、働き方に変革をもたらす存在」だそうで、皆さんの会社でも、その活用に取り組んでおられると思います。 私が所属する古野…
ここ数年、海外はもちろん国内においても人々の働き方や働く場所が多様化し、その中でオフィスに期待される役割が単なる作業場所から創造性を育む場所へと変化しています。このような外部環境の変化に対応すべく、リコーは2020年に「OA機器メ…
邦銀、特に大手銀行におけるオンラインシステム(勘定系システム)は、昭和40年代に導入された第1次オンラインから昭和末期に構築された第3次オンラインに至るまで、主に内製で開発されました。ここで内製とはシステム化の要件だけでなく、シス…
デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が一般的になり、あちこちで使われてもいます。にもかかわらず、Transformationという意味合いの改革が進まないのはなぜでしょう? 情報処理推進機構(IPA)が発刊した「D…
“デジタルトランスフォーメーション(DX)”という言葉が、当たり前のように企業の生き残りに必要なものとして、認知されるようになってからほぼ5年。この間、あいまいな概念である“DX”をどう定義づけし、誰が推進するのかについて、各企業…
大和ハウス工業は、2016年度から「ITアニュアルレポート」を発行しています。当初は社内や関係者向けに資料として配付していましたが、2020年度版はIR情報として初めてコーポレートサイトに掲載しました。2021年版ではそれまでの印…
私はITベンダーのシステム技術者として大手企業を長く担当。退職後は中小企業の業務改善のアドバイザーをしています。そうした一連の経験を通じて、業務改善には「現場部門での事実を起点とした課題の明確化」「データを利用して事実を共有する」…
私は34年間大手製薬企業で主にIT機能に携わってきました。よく云われる失われた30年とちょうど重なる時期でした。今では1つの会社に長く勤めることは珍しくなりましたが、私の場合は会社がこの間、特に後半の15年ほどの間に大きなM&am…
「日本の失われた30年」のことは、広く知られていると思います。事実、日本のGDP(国内総生産)は1990年からほぼ横ばいでしたが、同じ時期に米国は4倍、中国に至っては40倍近くも増加しています。この流れを変えられるのかどうか、我々…
皆さんこんにちは。私は1989年に大学卒業後、パナソニックとオムロンで33年間、一貫して社内ITに携わりました。パナソニックでは大手量販店とのEDI、販売・生産・会計・物流領域の業務改革と基幹系アプリケーション、コミュニケーション…
今夏、東京都美術館にて開催されたボストン美術館展(画面1)に行かれた読者はおられるでしょうか? 私は、10年ぶり6度目の里帰り展示となった『吉備大臣入唐絵巻』を目当てに行ってきました。日本にあれば間違いなく国宝となっていたはずの絵巻…
筆者のIT Leadersとのお付き合いは2009年に遡ります。事務機メーカーで9年に及んだ米国駐在から帰国し、グローバルITガバナンスと戦略企画の責任者をやっていたころです。当時、《私の本棚》というコーナーがあり、そこで『Flig…
失敗が好きな人はいないでしょう。失敗すると周囲から責められたり、自己嫌悪に陥ったり、しばらくは落ち込んで回復できなかったりするからです。できるだけ失敗を避けることを心がけ、また失敗したことは早く忘れようとします。一方で他者の失敗は“…