CIO Loungeメンバーが、企業のITリーダーに向けて「経営とITの架け橋」となる知見・助言をリレーコラム形式で発信しています。
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よくDX人材の育成について質問を受けます。それを考える上ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の定義が重要です。大きく分けると、「守りのDX(プロセストランスフォーメーション)」と「攻めのDX(ビジネストランスフォーメーショ…
サプライチェーンマネジメント(SCM)は「経営改革」であり、その根幹は「業務改革」にあります。CIO の方々の大きな役割の1つである「業務改革」の参考になればと思い、この記事では、私のSCMの原点となったスウェーデンの販売会社にお…
私はITベンダーのシステム技術者として大手企業を長く担当。退職後は中小企業の業務改善のアドバイザーをしています。そうした一連の経験を通じて、業務改善には「現場部門での事実を起点とした課題の明確化」「データを利用して事実を共有する」…
今さら、いや、今だからこそ、企業は改めてデジタルデバイド(情報リテラシー格差)の解消に取り組まなければならないと筆者は思います。デジタルデバイドというと、例えばPCや各種ソフトウェアを駆使できるとか、ネットやWebのさまざまなサー…
私は34年間大手製薬企業で主にIT機能に携わってきました。よく云われる失われた30年とちょうど重なる時期でした。今では1つの会社に長く勤めることは珍しくなりましたが、私の場合は会社がこの間、特に後半の15年ほどの間に大きなM&am…
デジタルトランスフォーメーション(DX)が話題になって5年ほどが経ちました。その定義や意味は企業や人によってさまざまですが、筆者は大きく2つに分類できると考えています。1つはデータとデジタル技術を用いた事業変革や新規事業の創出、も…
エンタープライズITがダメになった理由の1つに「ベンダーロックイン」と言われる、ある特定ベンダーへの過度な依存による自社組織の弱体化が挙げられます。情報システム子会社についても、親会社がそこに100%依存している状況はベンダーロッ…
私はIT業界一筋で還暦を迎えました。技術者として1人で、あるいはメンバーの1人として駆け抜けた時代から、やがてチームを率いて成果を求められる立場になり、多い時には300名近い部門の責任者を務めました。この間、成功だけでなく多くの失…
皆さん、こんにちは!CIO Loungeの喜多羅と申します。私は20年余りグローバル企業で情報システムの仕事に従事したのち、8年間日本企業でCIOを務めました。現在は個人の立場から、一般企業のIT活用やDX推進を支援する仕事をしてい…
「日本の失われた30年」のことは、広く知られていると思います。事実、日本のGDP(国内総生産)は1990年からほぼ横ばいでしたが、同じ時期に米国は4倍、中国に至っては40倍近くも増加しています。この流れを変えられるのかどうか、我々…
皆さんこんにちは。私は1989年に大学卒業後、パナソニックとオムロンで33年間、一貫して社内ITに携わりました。パナソニックでは大手量販店とのEDI、販売・生産・会計・物流領域の業務改革と基幹系アプリケーション、コミュニケーション…
筆者は大阪の地方銀行で営業や企画業に携わった後、システム担当役員を3年程ほど務めました。さまざまな業務を担う中で戸惑ったり悩んだりすることも多く、他社のIT責任者の方々に教えを請いながらやってきました。それが交流を広げるきっかけと…
CIO Loungeの尾内と申します。今回は筆者の趣味であるランニング=走ることについて書かせていただきます。普段は誰かにランニングを勧めたり、ランニングの効用である健康について声高に主張したりしないように心がけています。加えてラン…
2022年4月からCIO Loungeの正会員になりました上田晃穂です。関西電力のIT部門で仕事をしています。今回は私が日頃から意識していること、心がけていることを「C・I・O」にまとめて書かせていただきます。 Customer v…
今夏、東京都美術館にて開催されたボストン美術館展(画面1)に行かれた読者はおられるでしょうか? 私は、10年ぶり6度目の里帰り展示となった『吉備大臣入唐絵巻』を目当てに行ってきました。日本にあれば間違いなく国宝となっていたはずの絵巻…
筆者のIT Leadersとのお付き合いは2009年に遡ります。事務機メーカーで9年に及んだ米国駐在から帰国し、グローバルITガバナンスと戦略企画の責任者をやっていたころです。当時、《私の本棚》というコーナーがあり、そこで『Flig…
読者の皆様、こんにちは。筆者は、海外に行きたいとの思いから三菱商事に就職しましたが、配属されたのはIT部門。文系卒でもあり、当初は不満も含めて戸惑いがあったものの、その後、33年間、IT関連一筋でした。18年の海外駐在など様々な経験…
筆者は1970年代から最近まで、一貫して金融業の情報システムに携わってきました。歴史と言うほどではありませんが、そんな仕事の経緯を振り返って、改めて皆さんにお伝えしたいことがあります。それは変化への対応の重要性と、一方で変化に流され…
1980年に社会人になって以降、筆者は40年強の間、システムエンジニアやシステム管理者、IT子会社の経営者といった職種を経験してきました。仕事を通じてそれなりに会社に貢献した自負はありますが、今、振り返ると「こうしていれば、もっと貢…
失敗が好きな人はいないでしょう。失敗すると周囲から責められたり、自己嫌悪に陥ったり、しばらくは落ち込んで回復できなかったりするからです。できるだけ失敗を避けることを心がけ、また失敗したことは早く忘れようとします。一方で他者の失敗は“…